新型長距離巡行ミサイルの開発について〜地政学的観点から〜
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190317-OYT1T50060/
防衛省関係者が3月17日に長距離巡行ミサイルの国産開発決定の報道が流れた。
まず長距離巡行ミサイル(スタンドオフミサイルと同義)の導入については平成30年(2018年)でも言及されていた。
スタンドオフミサイルそのものについては敵の防空システムの有効射程外から発射される空対地ミサイルと定義されている。
(http://missile.index.ne.jp/jp/words.html)
またこの導入の決定となる新防衛大綱でも述べられている。こちらでは領域横断作戦(クロスドメイン)の一部として認識されている。
(https://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/guideline/2019/pdf/20181218.pdf)
さらに平成31年度(2019年)の防衛白書においてはF35に搭載を想定していることがうかがえる。
このスタンドオフミサイルの導入背景には中国海軍のミサイル能力向上があげられる。
これは日本の安全保障を維持する上においては危険が迫っていると言える。
地政学的にもこのようなミサイル開発による能力向上は楽観視できない。
敵のミサイル能力向上により国家の安全保障戦略に変更を要するのは当たり前のことだ。
特に今回は国産開発という点において非常に期待している。