地政学が好きな大学生による日常記録

地政学を軸として日々思いついたことをつれづれなるままに書いてくブログです。

台湾における軍事演習の意義

https://www.sankei.com/world/amp/190605/wor1906050001-a.html

 

今読んでる本と関連がありそうな記事だったので、台湾の軍事演習の件についてとりあげてみようと思います。

 

現在自分は大東亜共栄圏の形成過程とその構造という本を読んでいるのですが、そこではたびたび占領地軍政というキーワードが出てきます。

 

台湾は第二次世界大戦時には日本に占領支配を受けており、戦争後は中国と主権争いをしています。

 

詳しい台湾の政治事情については把握していませんが、こうした歴史背景を考慮に入れると、現在は占領はされてないものの実質中国の主張する一国二制度に組み込まれている現状があります。

 

この中国が宗主国であるという事実が今回の軍事演習に繋がったと思われます。

つまり台湾は国連からは国として認められてないものの独立国としての立場を堅持しており、自らが台湾という国土を占領(支配)していることを内外に示すという政治的目的のためにこの軍事演習を行ったというわけです。

 

またこの軍事演習の根拠となる遠因として、台湾の政府は国民(現地住民)の中国の侵略という不安を取り除くという治安維持を背景とした大義名分により軍事演習を行った可能性があります。

 

話はそれますが、中国と台湾は第二次世界大戦時に他国に占領されたという事実は同じくしながらもその後の外交方針において大きな差ができたことは興味深いです。

 

中国の大陸国家としての性質と台湾の島国による日本と似た海洋国家が、周辺国の勢力関係も含めて大きく原因に関わっているかもしれないと思います。

 

本日の記事は以上で終わりです。

 

追記

更新頻度をどうしようか悩み中です。恐らく今までのような毎日投稿は時間の制約的にも厳しくなるかもしれませんが、一週間に3記事ぐらいは投稿したいと考えています。