地政学が好きな大学生による日常記録

地政学を軸として日々思いついたことをつれづれなるままに書いてくブログです。

国民民主党と自由党が合流

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190426-00000517-san-pol

 

国民民主党自由党の合併合意書が結ばれました。

国民民主党は現在衆議院で40、参議院で24議席を持っています。

自由党衆議院で3、参議院で4議席持っています。

 

政治思想・立場はそれぞれ以下のようです。

〈国民民主党

改革中道

共生主義 環境主義 持続可能な開発 地域主権改革 政治改革 行政改革  立憲主義 国民主権 平和主義 国際協調主義 原発ゼロ 核兵器廃絶 公益資本主義

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A_(%E6%97%A5%E6%9C%AC_2018- )

 

自由党

社会自由主義
地方分権
国際協調主義
環境主義
平和主義

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%85%9A_(%E6%97%A5%E6%9C%AC_2016- )

 

ある程度この二つの政党が掲げてる理念の共通した部分を表にしてみました。

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個人的に注目しているところは地方の政治に関心があること、資本主義とも社会主義ともどちらとも違う経済体制を模索している点です。

自分は両者の政党理念を実は初めてみたのですが、意外と彼らが地方の政治に関心があることに驚きました。ここは今の自民党が疎かにしてる部分なので頑張ってほしいところです。

そして自由党と国民民主党で決定的に違う点は原発に関する政策があるかないかです。

 

 

上記の記事では合併すると野党第二党になるそうです。

現在の第一党は立憲民主党です。今回の統一地方選挙でも少し議席を伸ばしたそうだ。

 

話は選挙に変わりますが、今年の夏に参議院選があります。

今年は亥年で、与党の自民党にとっては重要な選挙イヤーです。

もしかしたら衆参同時選挙の噂もあります。

 

以上の点でいえば、野党にとっても大事な選挙です。

国民民主党自由党も今になって政党支持率が1%を下回っています。

(https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/political/2019.html)

 

そうするとおそらく参院選に向けて選挙で生き残るというお互いの利害が一致した結果としてこうした流れになったと思われます。

 

しかしながらここで問題になりそうなこととして、野党第一党と第二党になるかもしれない両者の間における原発政策があります。

これは2011年の3.11以降に活発化してきている反原発活動を支持母体に組み込むことで、与党と差別化を図ろうという狙いからきています。

 

また参院選選挙では自民党の党是でもある憲法改正派の議席が維持できるかという問題もあります。消費税増税問題も含まれます。

 

これらの複数の争点を考慮に入れると、野党全体としてはまず憲法改正派を減らすことを第一目標になるでしょう。野党はこれまで護憲派を標榜しているので、これは共通目的となりそうです。

しかし野党内部では立憲民主党と合併により新たにできる政党との間で勢力争いが起きるでしょう。

その時に、おそらくこの原発問題が内部分裂の遠因になると自分は予想しています。

 

参議院選挙で野党がどれだけ与党に対抗できるだけの勢力になりえるかどうかは、先ほども言ったように原発政策が鍵を握ります。

 

しかし個人的には5月からは令和に元号改元されて、21世紀の国際政治もこれから激動の時代を迎える中で果たして今の野党にどれだけの政策ビジョンがあるかどうかわからないです。

さらに今の安倍政権は2021年が一応任期満了となりますが、ポスト安倍の動きも活発化していく中でもしかしたら自民党もこの重要な時に内部分裂していくかもしれません。

 

とどのつまり、今度の参議院選挙、もしくは衆参同時選挙は今後の日本の政治においてターニングポイントになることは間違いないと思います。

もし野党がこのまま勢力を伸ばしたら原発問題が、与党が3分の2以上の議席を維持できたら改憲問題がますます議論されていくでしょう。

 

これらの争点は国民を分断する可能性が高いです。

どちらの立場をとるかは個々人の自由ですが、これからの新しい時代を迎える時に有権者としてどうすればいいのかを考えることは非常に重要だと思います。

 

国民の選択によってこれからの日本が取るべき行動が決まってきます。

地政学的に厳しくなるかもしれません。

 

 

 

 

日本の行く末は神のみぞ知ることですが、ちょっとでも日本が良くなるようみなさんも今度の参議院選挙には足を運んでほしいです。