地政学が好きな大学生による日常記録

地政学を軸として日々思いついたことをつれづれなるままに書いてくブログです。

外交青書から北朝鮮への圧力という文言削除

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190423-00000028-jij-pol

 

北朝鮮に対する圧力に関する文言を外交青書から削除したことが報じられました。

 

正直外交白書は聞いたことありますが、外交青書は聞いたことなかったのでまずこれを調べてみました。

外交青書とは1957年から毎年外務省が発行している外交に関する白書だそうです。

(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/index.html)

外交白書との違いは白書はもっと広い意味で政府による報告書、つまり白書は政府全体で青書は外務省の報告書のみに使われているそうです。

ちなみに外交白書の由来は表紙の色が白、英語でいうwhite bookから来ている。そして外交青書の由来は英国議会の外交委員会の報告書の表紙がbule bookということから来ている。

また青書と白書そのものに意味の違いはない。あくまで外務省側が青書と言ってるだけである。

(https://www.weblio.jp/content/amp/%E9%9D%92%E6%9B%B8%E3%81%A8%E7%99%BD%E6%9B%B8%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84)

 

では本題に入ります。

外交青書は白書の由来からわかる通り、政府全体の意見と同一視できるものである。

つまりここに書かれている内容は政府全体の見解と言える。

 

アメリカと北朝鮮は非核化交渉を継続している。

日本としては安倍首相が会談ごとに拉致被害者について言及するよう頼んだることが多い。

ただ最近この非核化交渉が行き詰まってきている。

 

つまり日本としてはこのままアメリカに大きな期待をするのは難しい。従来の報告書どおりの文言を入れたままだと関係が好転しないと判断したのだろう。

 

こういった政治的判断の影響はこうした書類からうかがい知ることができる。

このちょっとした言葉の使い方の違いで、相手との交渉が変わってくるという現実は個人的には面白いと思っている。

 

地政学的にいうと、北朝鮮が位置する朝鮮半島は難所といえる。日本にとっては朝鮮半島とその背後にある中国との関係も考慮しなくてはいけない。

 

もし日本が軍事力を持っていればパワーポリティクス的な行動を取ることができるだろうか?

この疑問については明治時代からの対朝鮮外交に対する変遷から考察可能かもしれない。

 

とにもかくにも半島という存在はなかなか厄介なものだ。